劇場版 シティーハンター 新宿プライベートアイズ を見た
半端なくかっこよかったー!!!
時代遅れ感ある、リョウちゃんの言動はちゃんと意味があってそれに感動しました。事前情報を全く見ずに見て楽しめたので、血と暴力と古くさいセクハラに耐性がある人なら見られると思います(私は30代女性)。
それに加えて!
今回のシティーハンターの総監督は、こだま監督だそうです。
この前の金曜ロードショー(2019/3/22)での、名探偵コナン、劇場版世紀末の魔術師の監督さんでもあります。
初期のコナン映画が好き!という人はこのシティーハンター劇場版も楽しめるのでオススメです。
ちょこちょこコナンぽいな~と思いながら見ていたのですが、エンドロールの監督名見て納得でした。
というよりも、先にシティーハンターアニメ版(1987年放映~)の監督さんだったので、もしかしてコナン初期の劇場版がシティーハンターっぽいのか…。
そして、エンドロールの途中で退席してはいけません…。後日談もありました!
以下、ネタバレ含みます。
あらすじ
香の幼馴染みで今は著名な起業家が、遠隔軍事兵器操作システムを使って、ドローンを操り新宿において「戦闘」を起こそうとするのを冴羽リョウが阻止する、という話でした。邪魔したこと(今回の依頼人の護衛)や私怨(主に香)でリョウが狙われますが、そのお陰で最小限の混乱で納めます。でも、この流れが、実は全て冴子さんの手のひらの上?かもしれないという暗示があって終わりました(陰謀の上を行く陰謀)。
ストーリーを見て考えたこと
インフラの充実がもたらす恩恵と危険
様々な対立の結果として武力行使である「戦争」がなくても、何の対立もないけれど「戦闘」がいつ・どこで起きるかわからない恐怖があることで武器が売れる。
この一言が衝撃的でしたね。
経済的理由のため(武器商人が儲けるため)に殺戮に特化したテクノロジーが生まれ、使用される可能性…、衝撃でした。平和ボケした日本人にはなかなか刺激的な内容です。
恐らくインターネットが自由に使え、そして安定して使える日本だからこそ、この設定は成り立つなと考えます。社会が発展しているから危険な発想が実現できてしまうんだな…と。先日、ソフトバンク社の大規模通信障害が話題になりましたが、それくらいインターネットは当たり前に使える環境が私たちの社会を支えてもいるし、社会を崩壊させる危険も孕んでいるのかもしれない…。フィクションの作品ではあるけれど、昨年の名探偵コナン劇場版の題材と同様に身近なものが危機をもたらすことを考えさせられました。シティーハンターの方が若干大人向けでした。
全くインターネットの繋がらない場所を探して暮らすのは現実的ではないし、この危険から身を守るにはどうしたらよいだろう…。と悩むところです。
変わる時代と変わらないものの対比
とにかく序盤からリョウちゃんがものすごく古臭い。格好もそうだし、セクハラ発言もそうだし、話し方も。もうちょっと現代風にならんかな?と思って途中まで見ていましたが、ラストでこれは演出だったのだな~と感じました。
つまり、インターネットや技術が発展しても、大切なことは「変わらない」ということが言いたかったのではないか、ということです。
どんなに科学技術が発展して価値観が多様化しようとも、人殺しはダメだし、人の気持ちは札束で叩けば変わるものでもない。
変わらないを貫くリョウちゃんの姿がとにかくかっこいい。エンドロール後の後日談が一番テンションあがりました。リョウちゃん、思うだけじゃなくて、直接、香に言ってあげてよ!綺麗なら綺麗ってさー!!
そこもまた「変わらない」演出のような、ハードボイルドって感じでした!
クリックしていただけますと励みになります↓